症状
Windows 10 から Windows 11 にアップグレードした PC でメモリ整合性をオンにした際に、互換性のないドライバーとして wdcsam64_prewin8.sys がエラーとなってしまった。
対処
「互換性のないドライバーを確認する」をクリックして表示すると、Western Digital の wdcsam64_prewin8.sys というドライバーに問題があることが分かりました。
このドライバーを Microsoft PnP ユーティリティで削除するのですが、その操作には公開名(oem46.inf)を使用します。
ドライバーパッケージの確認
PnPUtil の enum-drivers コマンドでドライバーパッケージをすべて列挙します。
コマンドプロンプトを管理者として開き、「pnputil /enum-drivers」と入力します。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 | C:\Windows\System32>pnputil /enum-drivers Microsoft PnP ユーティリティ 公開名: oem13.inf 元の名前: cannonlake-hsystem.inf プロバイダー名: INTEL クラス名: System クラス GUID: {4d36e97d-e325-11ce-bfc1-08002be10318} ドライバー バージョン: 07/18/1968 10.1.16.8 署名者名: Microsoft Windows Hardware Compatibility Publisher ・・・(省略)・・・ 公開名: oem46.inf 元の名前: wdcsam.inf プロバイダー名: Western Digital Technologies クラス名: WDC_SAM クラス GUID: {8496e87e-c0a1-4102-9d8d-bd9a9b8b07a9} ドライバー バージョン: 11/30/2017 1.2.0.0 署名者名: Microsoft Windows Hardware Compatibility Publisher |
大量のドライバーパッケージがリストアップされるので、その中に一致するものがあるか確認します。
ドライバーパッケージの削除
PnPUtil の delete-driver コマンドで、公開名の inf ファイル(oem46.inf)を削除します。
コマンドプロンプトを管理者として開き、「pnputil /delete-driver (削除するドライバー)」を入力します。
1 2 3 4 | C:\Windows\System32>pnputil /delete-driver oem46.inf Microsoft PnP ユーティリティ ドライバー パッケージが正常に削除されました。 |
再スキャンしたところ、無事にメモリ整合性をオンにする事ができました。
参考にしたサイト
【windowsセキュリティ】コア分離の「メモリ整合性」が有効化できないときの対処方法
windowsセキュリティにある「コア分離」を利用する場合、ウェスタン・デジタルのドライバーと干渉するようなの…
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