MediaWiki を 1.39 から 1.43 にアップデート

Linux
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MediaWiki の長期間サポートリリース(LTS:Long Term Support)として、バージョン 1.39.x を使っていましたが、2025年11月にサポート終了となります。

新しい LTS バージョンとして 1.43.x が 2024年12月21日にリリースされていますので、アップデートをしていきます。

バージョン ライフサイクル - MediaWiki

環境

  • OS:AlmaLinux release 9.5 (Teal Serval)
  • MediaWiki:1.39.11
  • PHP:8.3.16 (fpm-fcgi)
  • MySQL:8.0.32
  • ICU:74.2
  • Lua:5.1.5
  • Pygments:2.11.2
  • Elasticsearch:7.10.2

アップデート手順

公式の手順(https://www.mediawiki.org/wiki/Manual:Upgrading/ja)に沿って行います。

バックアップ

バックアップを取る前に、保留中のジョブを空にしておきます。

MediaWiki のディレクトリを別名(/usr/share/mediawiki_1.39.11)に変更して移動します。

phpMyAdmin で mediawiki データベースのバックアップを取っておきます。

MediaWiki 1.43.0 のインストール

元々のディレクトリ(/usr/share/mediawiki)に、MediaWiki 1.43.0 をクリーンインストールします。

設定ファイルとイメージディレクトリの復元

旧環境から、設定ファイル(LocalSettings.php)と、イメージディレクトリをコピーします。

拡張機能を更新

extentions ディレクトリを参照して、旧環境で使っていた拡張機能をリストアップします。

  • AdvancedSearch
  • CirrusSearch
  • Elastica
  • LabeledSectionTransclusion
  • Renameuser
  • TemplateStyles

RenameUser はコア機能に統合されたので、MediaWiki 1.40 以降では拡張機能としてインストールする必要は無くなりました。読み込んだままにしておくとアップデート処理が失敗するようなので、設定ファイルからコメントアウトしておきます。

拡張機能ディストリビューター(https://www.mediawiki.org/wiki/Special:ExtensionDistributor)から、1.43 に対応したものをダウンロードして、extentions ディレクトリに配置してください。

拡張機能を全て配置したら、まとめて所有者を変更します。

アップデートコマンドの実行

MediaWiki のディレクトリに移動し、アップデートコマンド(php maintenance/run.php update)を実行します。

少し時間がかかりましたが、エラーもなく完了しました。

バージョン情報の確認

MediaWiki にブラウザでアクセスし、「特別ページ」から「バージョン情報」を確認します。

  • MediaWiki:1.43.0
  • PHP:8.3.16 (fpm-fcgi)
  • ICU:74.2
  • MySQL:8.0.32
  • Lua:5.1.5
  • Pygments:2.17.2
  • Elasticsearch:7.10.2

無事アップデートされている事が確認できました。

まとめ

以前に大型アップデートをした際はイメージディレクトリの移行に失敗し、画像が読み込めなくなり大変だった記憶がありますが、今回は何事もなくできました。

MediaWiki はドキュメントも充実していますし、年々使いやすくなっているように感じます。

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