AlmaLinux 9 に Serposcope 2.15 をインストール

Serposcope Linux
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Serposcope 2 を CentOS 7 から AlmaLinux 9 に移行する際に、OpenJDK の互換性で少しハマりましたので記録しておきます。

Serposcope 2.15.0 の導入

Serposcope は最新版のバージョン 3 が出ていますが、バージョン 2 とデータベースの互換性がありません。以前からのデータは残したいので、バージョン 2 系の最終版である 2.15.0 で移行するようにしました。

インストールに関しては、以前の自分の記事を参考にしつつ設定を進めていきます。

ただし、サブディレクトリでの運用は面倒な事しかなかったので、Apache でリバースプロキシを使ったサブドメインの運用に変更しています。

OpenJDK 21 のインストール

Serposcope のバージョン 2 系は Java で作られているので OpenJDK が必要になります。

CentOS 7 では OpenJDK 8 (1.8) でしたが、サポート期間を見ると AlmaLinux 9 では OpenJDK 21 を使うのが良さそうです。

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Serposcope のダウンロード

公式のダウンロードページ から serposcope-2.15.0.jar をダウンロードします。

今回も /usr/share/serposcope にインストールしていきます。

MySQL の準備

以前からのデータを引き継ぎたいので、旧環境のデータベースを phpMyAdmin でエクスポートし、新環境(MariaDB 11.4)にインポートしました。データベースの引っ越しは何の問題もなくできました。

設定ファイル(/usr/share/serposcope/serposcope.conf)を作成し、MySQL への接続設定を記載します。

Serposcope のサービス化

スタートアップ用スクリプトの作成

前回同様、スタートアップスクリプトを /usr/local/bin/serposcope-startup.sh として作成しました。

スタートアップスクリプトに実行権限を付与します。

Unit 定義ファイルを配置

/etc/systemd/system/serposcope.service を作成し、下記を記述します。

Serposcope の起動

Serposcope を起動したところ、Java のエラーが出て動きませんでした。

OpenJDK を 8 から 21 にバージョンアップしたので、そのせいだと思われます。

スタートアップスクリプトの修正

いろいろ試したところ、java の起動オプションに --add-opens=java.base/java.lang=ALL-UNNAMED を追加する事でエラーを回避することができました。

サービスを自動起動する

サービスをスタートし、無事に起動することが確認できました。

システムが立ち上がった時に自動的に起動するようにもしておきましょう。

リバースプロキシの設定

前回は Nginx でしたが、今回は Apache でリバースプロキシを設定し、管理者の IP アドレスからのみサブドメインでアクセスできるように設定しました。

まとめ

いまさら Serposcope のバージョン 2 を入れる人は少ないかもしれませんが、公式のインストール手順もバージョン 3 用に更新されてしまったので、誰かの参考になれば幸いです。

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